北海道(札幌)移住生活

北海道に来るきっかけになった出来事

本当は北海道なんて来たくなかった。

高校生の頃、進路について何も考えず、勉強もしていなかった僕はいつも赤点ばかりでした。

通っていたのは地元では中の上くらいの進学校で、担任の先生は『国公立以外行くな!』っていうノリの人。そんなこと言われたって僕は勉強なんてしたくない。宿題もまともにやらず部活のみに精を出す。そんな生活をしていれば当然行く大学がありません。
僕はとりあえず地元の私大に行こうと考え、受験しました。対してドラマも無く合格したのですが、担任がうるさいので国公立の大学もひとつだけ受けることに。それが後々進学することになる北海道の某大学です。

愛知からなんで北海道?別に他にもいくらでもあるでしょ?いや、それがないんですよ。僕の頭で行けそうな国公立の大学なんて最南端の某大学か最北の地、北海道の大学しかありませんでした。その大学選びも北海道の方がメシが旨そうっていうよくわからないイメージだけで決めました。まあ無事進学できるしもう受かったからいいや~。と、受験自体を蹴ろうと考えていました。だって後期の受験ですよ?現地まで行かなきゃいけないんですもん。めんどくさいですもん。もちろんその大学の受験勉強なんてせずに遊び呆けていました。ところがある日、それも卒業式の前日?だったかな。親からびっくり発言をされました。

母『入学金振り込み忘れた!!』

僕『まじで?』

突然の言葉に呆然とする僕。泣き崩れる母。マジですか。急に行く場所がなくなった。さすがにそれはちょっとまずい。受験まで数日しかなかったのですが、浪人するのは嫌だったのでとりあえず勉強しました。幸い試験科目は得意科目(そんなものはない)で受験可能だったので赤本をやってみても何とか解ける。文系科目があったらアウトでした。その数日は今までにないくらい勉強しましたね。

やれるだけのことをやっていよいよ出発。その頃ちょうど中部国際空港、通称セントレア空港ができたばかりだったので、幸か不幸か僕の周りでは一番乗り。はしゃいでしまった僕は受験そっちのけでひと通り探索をして昼食をとりました。あのエビフライは旨かったなぁ。たしかまるは食堂ってところのやつ。ちなみにえびふりゃーとは言いません。

飛行機に乗っていよいよ北海道の地へ。

。。。。

な、何もない。空港に着いてもバスで大学がある地域に行っても何もない!!

とんでもないところに来てしまった。ただ、愛知ではめったに見られない雪景色を見られたので興奮気味です。その日は特に寒い日だったらしくコートについた雪の結晶がすごく綺麗だったのを今でもよく覚えています。覚えていたのはそれくらいで試験については何も覚えていません。切羽詰まった状況でしたが特に緊張感もなく北海道受験ツアーは終了しました。その後何日かしてなんとか合格の通知を受け取ることに成功。

ほっとしたのもつかの間、雪は綺麗だったけど4年もあそこに住むのか。。。不安だ。。。。

僕の北海道との出会いはこんな感じでした。この時はずっと住むなんて考えもしなかったな。早く帰りたいの一心でした。まあこれからの大学生活で気持ちが変わっていくのですが、それはまた別の機会に。